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日本中医薬研究会全国大会で漢方薬の研修しました

 
 
 

                          

こんにちは。漢方薬剤師の菅沼真一郎です。

 

2019年4月7日にザ・プリンスパークタワーで開催された世界中医薬学会連合会アジア太平洋地域中医薬サミット、日本中医薬研究会第15回全国大会に漢方薬の勉強にいってきました。

 

 

 

たくさんの公演をお聞きしました。

 

今回は、不妊治療と皮膚治療の漢方薬を中心に勉強しました。

 

ポイントとしては、不妊症でも皮膚病でも以前よりストレスによる影響が大きくなっているということです。

 

ストレス軽減は、漢方薬の得意とする分野です。

 

ストレス軽減のための漢方薬はたくさんの種類があります。

 

お一人お一人の症状にあった漢方薬をお渡しすればとても効果があります。

 

お客様のお悩みの改善のために、今回学んだ漢方治療を生かしていきたいと思います。

 

個々の症例の漢方薬については、漢方相談スガヌマ薬局にてお尋ねください。

 

下記に印象にのこったご講演について、感想を記載いたします。

                          

 

 

   

PCOSの生殖代謝に対す中西医結合対策(黒竜江中医学会呉 効科先生)

 

 

PCOS(多嚢胞性卵巣症候群)の治療に中国漢方と西洋の治療を併用して妊娠をよりよくする方法を学びました。

 

 

 

症例ではクロミッドに加えてベルベリンの併用投与による妊娠率がアップしているようです。

 

 

 

精神状態と排卵の関係について、マウスの実験結果でストレスによる排卵障害の悪化がみられているという論文発表がありました。

 

 

PCOSの排卵障害の改善のためにストレス軽減の漢方薬を使うことの大切さがわかりました。

 

 

 

 

更年期障害における中医学治療の新思考(陝西中医薬大学 賀 豊傑先生)

 

 

更年期障害においては陽を補うより陰を補うことの方が重要ということがわかりました。漢方薬は補腎陰を中心に考えていきたいと思います。

 

 

 

 

 卵巣予備能機能低下に対する臨床治療方策(湖南中医薬大学 尤 昭玲先生)

 

 

卵巣予備機能の低下の改善のためのポイント

 

1 卵巣と子宮を暖かくする

 

2 ストレスを減らす

 

卵子の状況の改善と内膜の状況の改善による着床して妊娠継続させるための漢方的治療が重要です。

 

 

体外受精の場合の時に耳つぼも効果があることがわかりました。

 

卵巣予備機能低下でなかなか妊娠しにくい患者さんの場合は耳つぼに温灸することもすすめてみようと思いました。

 

 

 

青主女科・調経」に用いる方薬の特徴の解析(shulan College of Chinese Medicine UK 湯 淑蘭先生)

 

 

生理周期の乱れに対して疎肝が大切ということを先生は強調されていました。

 

疎肝は簡単にいうとストレス軽減ということです。

 

生理周期の乱れのあるお客様に、いままで以上にストレスがあるかどうかを確認していきたいと思います。

 

 

 

 

 

子宮腺筋症をもつ高齢不妊症例(日本中医薬研究会 越鳥漢方薬局 越嶋 実知代先生)

 

 

 

子宮腺筋症を改善して妊娠に導くためには骨盤内の炎症を抑えることが必要です。

 

症例では、子宮腺筋症の改善に伴って生理痛の改善がみられています。

 

基礎体温表をみると漢方薬を飲んで炎症傾向が減って、高かった低温期の基礎体温が下がって二層になってきたことがみられました。

 

子宮腺筋症の方には、より炎症を抑えることを考えて漢方薬をお渡ししようと思います。

 

 

 

 

不妊症における周期療法の応用(東京医科歯科大学総合診療科 別府 正志先生)

 

 

 

日本の西洋の病院でも私が中国の夏先生から学んだ周期療法を利用して漢方処方をつかっている先生の発表を聞くことができました。

 

エストロゲンは陰のホルモン、プロゲステロンは陽のホルモンと考えられるという西洋の薬を漢方的な陰陽の概念でのお話をきくことができて、とても良かったです。

 

 

 

 

中医学の「陽」に基づいた婦人科腫瘍の弁証論治の研究(黒竜江中医薬大学  韓 凰娟先生 )

 

体質改善しないと子宮筋腫を切除しても再びおきます。

 

子宮筋腫は、腫瘍の良性のものですが、腫瘍の始まりと考えられています。

 

従って、定期的に筋腫の検査をして悪性になるのを早期発見することが大切です。

 

今回の発表を聞いて、陰が充実すると固まってしまうから陽を補うことが腫瘍の改善には必要なことがわかりました。

 

今までは、免疫と瘀血を中心に腫瘍の漢方薬を考えていましたが、これからは、陽(あたためる)漢方薬も考えていきたいと思いいます。

 

 

 

 

新時代における中医薬の役割ー「補腎活血」の応用を中心に(国医大師 張 大寧先生)

 

 

  先生は「補腎活血法 疾患治療、予防養生、健康長寿の基本原則である。」と強調されていました。

 

補腎、活血の漢方薬は、すべての患者さんに漢方薬をお渡しするときに考慮していこうと思います。

 

 

 

 

アトピー性皮膚炎の中医学診療及び研究(広東省中医医院教授 陳 達傑先生)

 

 

アトピー性皮膚炎の原因と症状について勉強しました。

 

アトピー性皮膚炎は脾虚運化機能の失調によって起きるのが根本原因だと考えられるそうです。

 

今あるアトピー性皮膚炎の症状をおさえる漢方薬だけでなく、胃腸の状態、特に、子供の場合は考慮していこうと思いました

 

 

 

勉強が終わって会場から出たとこにある東京タワーは桜がきれいで癒されました。

 

明日の研修もがんばります。

 

明日の研修内容はこちらのブログをご覧ください(クリック)

 

 

2018年全国実力薬局漢方相談部門受賞 スガヌマ薬局

 

 

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