こんにちは。漢方薬剤師の菅沼真一郎です。
専門薬局の勉強会で水戸に行ってきました。
最初に私が開会の挨拶をしました。漢方カウンセリング、運動、食事など健康法について勉強しました。
高血圧
高血圧の勉強もしました。
高血圧は、死亡リスクを高める大きな原因です。
高血圧の患者さんは、4300万人と試算されています。
実に国民の約3人に1人が高血圧症です。
高血圧は、肥満、糖尿病、脂質異常症、塩分過多、ストレス、運動不足などが要因として考えられています。
予防に努めましょう。
高血圧対策の漢方薬はその原因によって違います。
漢方相談スガヌマ薬局では、漢方薬をお渡しするでけでなく、お客様ひとりひとりにあった食事と健康法をお話しています。
詳しくは薬局店頭にてお尋ねください。
●基本は生活習慣の改善
日本高血圧学会がまとめた高血圧に関わる生活習慣改善のポイントです。
食塩の過剰な摂取は高血圧症のリスクを高めることが指摘されています。
食塩摂取量を3g減らすと血圧が平均1~4mmHg下がることが期待できるといいます。
日本人の血圧が平均で2mmHg下がると、日本全体の脳卒中や心臓病などの死亡率を年間30万人減らせるとの推計もあります。
また運動もナトリウムの排泄に効果的であり、定期的な運動習慣を持つことが推奨されています。
飲酒は一時的に血圧を下げますが、飲酒後は逆に血圧が上がりやすくなります。
過度な飲酒は控え、休肝日を設けましょう。
①減塩
6g/日未満(WHO推奨:5g/日未満)
②食塩以外の栄養素
・野菜、果物の積極的摂取
・コレステロールや飽和脂肪酸の摂取を控える
・魚(魚油)の積極的摂取
③減量
BMI(体重[kg]÷身長[m])25未満
④運動
心血管疾患のない高血圧症患者が対象で、中等度の有酸素運動を中心に定期的に(毎日30分以上)行なう
⑤禁酒
エタノールで、男性20~30ml/日以下、女性10~20ml/日以下
⑥禁煙
喫煙は高血圧症だけでなく、様々な疾患のリスク要因です。
●主要降圧剤は5種類
生活習慣の改善で血圧が下がらないケースや、心血管疾患のリスクが高いケースでは、降圧剤による治療が行なわれます。
薬物療法には、Ca拮抗薬、アンジオテンシンⅡ受容体拮抗薬(ARB)、アンジオテンシン変換酵素(ACE)阻害薬、利尿薬、β遮断薬(含αβ遮断薬)の5種類が主に使用されています。
●妊娠高血圧症候群とは
妊娠中期以後になって、高血圧症、蛋白尿、浮腫にいずれかが現れた場合を、以前は「妊娠中毒症」と呼んでいました。
これは、母体や胎児に様々な障害を起こすことが多いことから、昔から産婦人科医が妊婦の診察において一番注意を払ってきた妊娠中の異常です。
しかし、研究が進むにつれ、母体や胎児へ直接関係する異常は「高血圧症」が中心であることがわかってきました。
このことから、現在は「妊娠高血圧症候群」と病名が変更されています。
妊娠20週以降、分娩後12週までに高血圧症がみられる場合、または高血圧症に蛋白尿を伴う場合に妊娠高血圧症候群と診断します。
この疾患は妊婦さんの約20人に1人の割合でおこります。
妊娠高血圧症候群の診断
血圧
【収縮時】
140mmHg以上、160mmHg未満
(重症)160mmHg以上
【拡張期】
90mmHg以上、110mmHg未満
(重症)110mmHg以上
蛋白尿
≧300mg/日
妊娠高血圧症候群を起こしやすい人
・高血圧、糖尿病、腎疾患
・妊娠前から肥満
・40歳以上
・前の妊娠時に妊娠高血圧症候群だった
なにかわからないことがあればお尋ねください。よろしくお願いいたします。
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