茨城県坂東市からこんにちは。
認定子宝カウンセラー・漢方薬剤師の菅沼真一郎です。
2023年9月10日に第62回子宝カウンセラーの会のオンライン研修会に参加しました。とても勉強になりました。
自律神経は、私たちの身体の様々な機能を調節する重要な神経系です。自律神経のバランスが崩れると、不妊や様々な病気のリスクが高まるということもわかりました。
自律神経のバランスを整えるためには、食生活や生活習慣が大きく影響します。特に、朝ごはんを食べることや朝日を浴びることが効果的だということが印象的でした。
また、交感神経系に影響を与える食品成分についても勉強しました。大豆や柑橘類や赤ワインに含まれるフラボノイドは、抗酸化作用や血糖値上昇抑制効果など、様々な健康効果があるようです。
妊活、アトピー性皮膚炎、自己免疫疾患、生活習慣病にも自律神経のバランスは大切です。
当薬局でも、自律神経を整える効果のある漢方薬を、不妊漢方、皮膚病などの漢方によく使っています。
詳しい漢方や健康法については、漢方相談スガヌマ薬局の漢方薬剤師におたずねください。よろしくお願いいたします。
■■■ストレスと自立神経バランス■■■
産業医科大学 名誉教授 柳原延章先生
自律神経バランス研究所自律神経未病ラボ&漢方ラボ
本日の内容
1)自立神経とは
2)交感神経系機能に影響を与える食品成分
3)不妊と自律神経
4)朝ごはんの重要性
5)自律神経養生訓
1)自律神経とは
~交感神経が興奮すると~
交感神経系:Sympathetic nervous system
人または動物が敵と対峙した時に、
・交感神経系が活性化すると、心臓の鼓動が増加し、血圧が上昇します。
・また、血液は筋肉へ注がれ、血糖値は上昇します。
・気管支は拡張し、瞳孔は大きく広がります。
・全体として、戦うか、逃げるかの体の準備をするのが交感神経の役割です。
自律神経は、活動する神経といわれる「交感神経」と、休むといわれる「副交感神経」の2つの神経が各臓器に対して、お互い相反しながら作用し、生体の恒常性を維持させます。
~神経伝達物質~
交感神経:ノルアドレナリン
交感神経は日中起きているときや緊張しているときに優位になり、活発に動くことができるように体の状態を整えます。
副交感神経:アセチルコリン
副交感神経はリラックスしているときや寝ているときに優位になり、交感神経と正反対の働きをしています。
2)交感神経系に影響を及ぼす食品成分(漢方的食養生)
植物由来のフラボノイドは、少なくとも6グループ、5000~8000種以上が存在するといわれています。
これらのフラボノイドは、主として果物、野菜、お茶、赤ワイン、その他多くの植物に含まれているそうです。
最近の研究では、このフラボノイドがいろいろな疾患(心血管系疾患、糖尿病やある種の癌など)のリスクを低下させるといった報告があり、植物フラボノイドが注目をあびています。
◇ダイゼインとは?
・ダイゼイン:大豆は豆腐などの食品として日本において多く消費されています。
この大豆食品の中にはイソフラボン種が配糖体として含まれ、体内で糖鎖が切れてダイゼインとなります。
- 抗酸化作用:活性酸素を中和して老化や病気の予防に役立ちます。
- コレステロールの抑制:血液中のコレステロールを減少させて動脈硬化や心筋梗塞などのリスクを低減します。
- ダイエット効果:食欲を抑えて体重の増加を防ぎます。
- 免疫力の向上:免疫細胞の生成や活性化を促進します。
- アルツハイマー病の予防:脳への異常なタンパク質の蓄積を抑制します。
3)不妊と自律神経
自律神経の不調は、男性より女性が感じやすいと言われています。
自律神経の不調は
・生理不順
・無月経
・無排卵
といった不妊を招く原因となります。
その他にも
・頭痛
・めまい
・疲労
・睡眠障害
などの症状もあります。
ご夫婦で自律神経のバランスを整えることが大切です。
4)朝ごはんの重要性
「早寝早起き朝ご飯」が1日のスタートに重要です!
朝ご飯を食べないと
・貧血
・脳への糖分の供給が不十分になる
・記憶や集中が出来ない
朝ご飯を食べることにより、副交感神経のスイッチが入ります!
・胃腸運動が起こる
・直腸を刺激する
・排便を促す
朝ご飯を食べる習慣をつけましょう。
5)自律神経養生訓
1)朝起きたら、朝日を浴びましょう。
2)朝ご飯を食べて副交感神経のスイッチをONにし、日中の交感神経活動のためのエネルギー補給をしましょう。
3)日中は交感神経活動を高めて、活動しましょう。
4)夕食後、しばらくはできるだけリラックスし、疲労回復に努めましょう。
~1日の生体リズムと病気~
自然界の陰陽には一日のリズムがあり、人の体温、心拍数、血圧、血糖、睡眠の覚醒周期、尿中のイオン排泄にも24時間のリズム変動があります。
この日概リズムを作っているのが脳の視交叉上核にある体内時計で、それにコントロールされているのが、自律神経なのです。
また、多くの疾患が時間的リズムをもっていることが知られています。
①高血圧は早朝の血圧亢進が顕著となります。
②心臓病は早朝から正午の発作が多いです。
③喘息発作は夜間から明け方に多いです。
これらの病気の発生は、自律神経活動のリズムと深く関係するといわれています。
明治4年11月30日創業
茨城で150年愛される
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