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リウマチ患者さんの妊娠と不妊漢方

 

 

 

 

 

こんにちは。

 

 

 

認定子宝カウンセラー・漢方薬剤師の菅沼真一郎です。

 

 

 

【第60回子宝カウンセラーの会】オンライン勉強会に参加しました。リウマチと妊娠と不妊治療について勉強しました。

 

 

 

 

本日は、関節リウマチと妊娠について、天の川病院 リュウマチ膠原病副センター長・リュウマチ膠原病内科医長 医師 木村郁子先生にご講演いただきました。

 

 

 

近年では、関節リウマチをはじめとする膠原病疾患の診断と治療はめまぐるしく発展し、早期に適切な治療ができるようになっているそうです。

 

 

 

妊娠可能年齢の患者さんそれぞれに対し、カウンセリングを通して妊娠前から将来の身体の変化に備えて準備することが大切であり、正しい知識と生活習慣を身につける指導をおこなっていると、木村郁子先生はおっしゃっていました。

 

 

 

妊娠しやすい体質を作ることもとても大切だと思います。

 

 

 

リウマチやエリテマトーデス、膠原病など自己免疫疾患の患者さんも不妊治療をされている方が多くなっています。

 

 

 

膠原病などがある方が漢方薬で体質を整えることはとても重要だと思います。

 

 

 

詳しい漢方薬については、当漢方薬局の認定子宝カウンセラー・漢方薬剤師にお尋ねください。よろしくお願い致します。

 

 

 

 

 

 

 

医療法人北辰会 天の川病院 リュウマチ膠原病副センター長 リュウマチ膠原病内科医長 医師 木村郁子先生

 

 

 

 

医師 木村 侑子 先生

 

 

医療法人北辰会 天の川病院 

リュウマチ膠原病副センター長 

リュウマチ膠原病内科医長

医学博士

 

 

日本内科学会 認定内科医・総合内科専門医・日本リウマチ学会 専門医・指導医・ソノグラファー

日本リウマチ財団 財団登録医・認知症サポート医・臨床研修指導医

インフェクションコントロールドクター

 

 

 

 

■□■講演内容■□■

 

 

 

・関節リウマチと妊娠

 

 

 

・関節リウマチの患者さんの妊娠前~妊娠中、産後の治療

 

 

 

・関節リウマチの患者さんの家族計画と母性内科の必要性

 

 

 

 

 

◇関節リウマチの発症年齢と分布◇

 

 

 

関節型若年性特発性関節炎を含めると、小児~高齢者までどの年齢でも発症する可能性があります。

 

 

 

 

 

◇関節リウマチと妊孕性(妊娠のしやすさ)◇

 

 

 

・妊娠までの期間が12か月を超えると不妊症と診断されます。一般的には、不妊症の割合の中央値は9%であるのに対し、関節リウマチ患者の場合、25~42%と報告されています。関節リウマチの患者さんの不妊率は、一般に比べて高くなっています。

 

 

 

不妊症になってしまう妊娠前までの期間を延長される要因としてあげられるのは、下記の3つの要因が考えられます。

 

 

 

①疾患活動性が残存している。

 

 

 

②非ステロイド性抗炎症薬の投与。

 

 

 

③プレドニン7.5mg/day以上の投与。

 

 

 

・妊娠を希望する関節リウマチ患者において、受胎時に合成抗リウマチ薬による治療を行うと、妊娠までの期間を短縮できるという報告があります。

 

 

 

 

◇妊娠可能年齢での関節リウマチ治療

 

 

 

疾患活動性を速やかに改善し、妊娠前期間(TTP)を短縮する必要性があります。

 

 

 

◇全身エリテマトーデス(Systemic Lupus Erythematosus:SLE)

 

 

 

◇抗リン脂質抗体症候群(APS)

 

 

 

 

◇慢性甲状腺炎(橋本病)

 

 

 

・自己免疫的に甲状腺に炎症がおこる病気です。

 

 

・女性では10人に1人が罹患しています。

 

 

・関節リウマチ患者の30%に合併しています。

 

 

 

 

◇潜在性甲状腺機能低下症◇

 

 

 

TSH 高値

 

 

FT4 正常

 

 

妊娠希望する時(不妊治療時)  

 TSH〈 2.5を推奨。

 

 

妊娠を希望されない時 

 TSH 〉10もしくは症状がある。

 

 

 

 

◇妊娠を考えた関節リウマチの治療計画◇

 

 

 

☆妊娠前には寛解を目指す治療をします。

 

 

 

☆妊娠中は寛解~低疾患活動性を目指す治療をします。

 

 

 

☆妊娠後期には出産後どの治療を再開するかを検討しておきましょう。

 

 

 

 

妊娠中は白血球、CRP、赤沈はいずれも上昇傾向であり、診察+関節エコーなどで定期的に評価する必要があります。

 

 

 

 

◇1年以内の妊娠を希望した関節リウマチ女性患者の治療例◇

 

 

 

・メトトレキサート(MTX)は妊娠・授乳時には禁忌であり、できれば使用しない。

 

 

 

・タクロリムス(TAC)、サラゾスルファピリジン(SASP)を検討します。

 

 

 

・サラゾスルファピリジンを併用する場合にはとくに葉酸を摂取するように指示します。

 

 

 

・疾患活動性が高い場合には、TNF-α製剤、IL-6阻害薬などの生物学的製剤を検討します。

 

 

 

・イグラチモド(IGU)については催奇形性があり、最初から使用しません。

 

 

 

・最終的には非ステロイド性抗炎症薬は中止、ステロイドを使用させざるを得ない場合にはできるだけ少量にしましょう。

 

 

 

 

◇妊娠判明→妊娠中の治療例◇

 

 

 

・妊娠中にも安全と考えられる薬剤を継続します。

 

 

 

・妊娠可能年齢の患者さんそれぞれに対して、「家族計画」について質問し、妊娠を希望する前から計画的に治療を調整するべきである❞としています。

 

 

 

 

◇家族計画とは◇

 

 

 

・健全で幸せな家庭を築いていくために、家庭(自分とパートナー、家族)の事情を考慮して、こどもの数や有無、感覚に関して計画を立てることです。

 

 

 

 

◇妊娠しやすい体つくりのためのコンセプションケア◇

 

 

 

・男女共にタバコはやめましょう。

 

 

 

・適正体重を保ちましょう。

 

 

 

◇不妊の原因◇

 

 

 

・排卵因子

 

 

 

・卵管因子

 

 

 

・子宮因子

 

 

 

・頸管因子

 

 

 

・機能不全

 

 

 

・精路通過障害

 

 

 

・造成機能障害

 

 

 

・副性器障害

 

 

 

 

 

 

 

~まとめ~

 

 

 

・リウマチ・膠原病疾患をもつ患者さんは近年の治療の進歩により、病気でない人と何一つ変わらない社会生活を送る、「社会的寛解」を目指すことができるようになってきています。

 

 

 

・将来と現在の妊娠出産可能年齢の患者さんに対して、治療を行う前から妊娠に関する知識を患者さんに提供すること、患者さんと「家族計画」について話すことが必要です。

 

 

 

・出産はゴールではなく、スタートライン、妊娠前だけでなく育児をしながら病気を発症する患者さんも多く、妊娠可能年齢の患者さんを地域全体でサポートする必要があります。

 

 

 

 

 

不妊症のリウマチ患者さんの漢方

 

 

 

 

漢方相談スガヌマ薬局では、不妊治療中のエリテマトーデスやリウマチの患者さんが不妊のための漢方薬を服用して妊娠、出産されています。

 

 

 

エリテマトーデスやリウマチなど自己免疫疾患のお客様には免疫を整える漢方薬を利用してよい結果が得られいます。

 

 

 

あきらめずにご相談ください。よろしくお願い致します。

 

 

 

 

 

 

明治4年11月30日創業

茨城で150年愛される

不妊・皮膚病・漢方専門薬局

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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