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不妊治療の最新進展と漢方:自然を大切にする治療の流れと妊活漢方

 

 

 

 

不妊治療の世界では、常に進歩が求められています。

 

 

 

英ウィメンズクリニックの院長である苔口昭次先生の講演から、ART治療の最新の進展について学びました。

 

 

 

*英ウィメンズクリニック見学の様子はこちらリンク

 

 

 

特に注目すべきは、自然を大切にする漢方の考え方に沿った不妊治療の流れが今主流になっていることです。

 

 

 

主なポイント

 

 

 

1.不妊治療の進歩:ART治療は年々成功率が向上し、新技術の導入により、着床の窓、慢性子宮内膜炎、子宮内フローラ検査が可能になりました。

 

 

 

2.兵庫県のART治療施設:体外受精/顕微授精施設数30、胚・卵子の凍結保存施設数30、男性不妊治療に特化した施設数8。

 

 

 

3.保険適用による不妊治療の支援:2022年4月、不妊治療への保険適用を拡大。

 

 

 

4.妊娠前ケア(Preconceptional Care):妊娠前からの健康状態の改善を目指すケア。

 

 

 

5..栄養状態の現状:20代女性の約20%がBMI18.5以下、20代女性の平均エネルギー摂取量は1600kcalで、70代よりも少ない。

 

 

 

6.不妊専門施設の栄養/サプリメント情報:栄養外来、食へのこだわり、生殖栄養カウンセリングを提供する施設8/30、サプリメントの情報を公開している施設6/30。

 

 

 

7.漢方と妊娠前ケア:漢方では、妊娠前からの体質改善が非常に重要視されています。

 

 

 

8..凍結融解胚移植の進歩:凍結胚移植の出生児数は年々増加自然周期移植はホルモン補充周期移植に比べて癒着胎盤発生頻度が低い。

 

 

 

9.多嚢胞性卵胞の概要:生殖年齢女性の6-20%がPCOS(多嚢胞性卵巣症候群)を有しています。

 

 

 

10.PGT-A(Preimplantation Genetic Testing for Aneuploidy):染色体異数性の検査により、妊娠に繋がらない移植や流産を避ける。

 

 

 

以上、苔口先生のご講演から学んだことの主なポイントです。

 

 

 

 

 

Hanabusa Women's Clinic Dr. Shoji Kokeguchi

英ウィメンズクリニック 苔口昭次先生

 

 

 

 

 

 

漢方的な視点から見ると、体質改善や栄養状態の改善、自然に従うことなどが重要視されています。

 

 

 

これらは、妊娠の成功率を高めるだけでなく、母体と胎児の健康に良い影響を与えます。

 

 

 

具体的な不妊治療の漢方薬やサプリメントの選択、妊活のための栄養や生活習慣の改善については、当漢方相談薬局の認定子宝カウンセラー漢方薬剤師にお尋ねください。

 

 

 

おひとりおひとりのお客様にあった最適な方法をご提案いたします。よろしくお願いいたします。

 

 

 

 

 

Shinichiro Suganuma asks a question at a Chinese medicine training session for pregnancy at the Hanabusa Women's Clinic.

英ウィメンズクリニックの妊活漢方研修会で質問をする菅沼真一郎

 

 

 

 

 

講演内容要旨

 

 

 

○保険適用後のART治療の現状 ・ART治療の進歩 ART治療は年々ごとに成功率が向上しています。

 

 

 

新技術の導入により、着床の窓、慢性子宮内膜炎、子宮内フローラ検査が可能になりました。

 

 

 

技術の進化は、着床率の向上や慢性子宮内膜炎のような問題の診断・治療に役立っています。

 

 

 

これらの進歩は、成功率の向上に影響を与え、不妊治療の分野における新たな希望をもたらしています。

 

 

 

・兵庫県のART治療施設 体外受精/顕微授精施設数:30 胚・卵子の凍結保存施設数:30 男性不妊治療に特化した施設数:8 施設数の増加は、地域社会における不妊治療サービスの利用可能性を示しています。

 

 

 

特に男性不妊に特化した施設は、まだまだ数がすくないものの、男性側の問題にも焦点を当てることの重要性が増していると思います。

 

 

 

・保険適用による不妊治療の支援 2022年4月、不妊治療への保険適用を拡大。

 

 

 

・タイミング療法、人工授精に年齢制限、回数制限なし。

 

 

 

体外受精法、顕微授精法、凍結胚移植法は以下の通り: 40歳未満の女性:最大6回まで 40歳以上43歳未満の女性:最大3回まで 保険適用の拡大は、不妊治療を必要とする多くのカップルにとって経済的な負担を軽減し、治療へのアクセスを改善しています。

 

 

 

これにより、治療を受けることが可能になる人々の範囲が広がり、ART治療の成功率の向上に寄与していると思います。

 

 

 

・Preconceptional Care(妊娠前ケア) 妊娠前からの健康状態の改善を目指すケア。

 

 

 

厚生労働省のデータによると、多くの女性がカロリー、蛋白質、鉄分、ビタミン不足に。

 

 

 

・栄養状態の現状 20代女性の約20%がBMI18.5以下。

 

 

 

20代女性の平均エネルギ摂取量は1600kcalで、70代よりも少ない。

 

 

 

葉酸の推定平均必要量に達していない女性が半数近く。

 

 

 

野菜摂取量の目標を達成しているのは15%程度。

 

 

 

・不妊専門医療機関の栄養、サプリメント情報 栄養外来、食へのこだわり、生殖栄養力カウンセリングを提供する施設:8/30 サプリメントの情報を公開している施設:6/30 不妊専門クリニックでも栄養、サプリメントのカウンセリングを行う施設が増えてきました。

 

 

 

漢方では、妊娠前からの体質改善が非常に重要視されています。

 

 

 

栄養状態の改善は、妊娠の成功率を高めるだけでなく、母体と胎児の健康にも寄与します。

 

 

 

不妊治療と併用して妊活によい漢方やサプリメントを使う重要性は増していると思います。

 

 

 

・凍結融解胚移植の進歩 凍結胚移植の出生児数は年々増加。

 

 

 

自然周期移植はホルモン補充周期移植に比べて癒着胎盤発生頻度が低い。

 

 

 

英ウィメンズクリニックでは自然排卵周期移植への移行が進んでいる。

 

 

 

 

 

Hanabusa Women's Clinic Entrance

英ウィメンズクリニックエントランス

 

 

 

 

 

自然周期移植の増加は、漢方の原則である「自然に従う」ことの重要性を反映しています。

 

 

 

これは、体への負担を減らし、自然な妊娠環境を促進することにつながります。

 

 

 

○多嚢胞性卵胞の概要 ・PCOS(多嚢胞性卵巣症候群) 生殖年齢女性の6-20%がPCOSを有している。

 

 

 

PCOSは流産率の増加、妊娠高血圧症候群、子癇前症のリスクを高める。

 

 

 

PCOS女性は妊娠糖尿病になる可能性が3倍に。

 

 

 

・PCOSの診断基準(Rotterdam criteria) 無月経または稀発月経 高アンドロゲン血症 多嚢胞卵巣(PCOM)

 

 

 

・PCOSとAMHレベル PCOS女性は正常な卵巣を持つ女性と比較して血清AMH濃度が上昇。

 

 

 

AMHは卵巣予備能だけでなく、栄養状態とも関連。

 

 

 

PCOSの有病率と妊娠にともなう合併症のリスクは、不妊治療における重要な課題です。

 

 

 

治療法の改善とともに、PCOSの管理と治療に対する理解が必要です。

 

 

 

漢方では、PCOSのような症状は体内の「気」「血」「陰」「陽」の不調和と見なされます。

 

 

 

漢方はこれらのバランスを整えることでPCOSの不妊治療や妊娠中のケアがうまくいくように致します。

 

 

 

 

 

Dr. Shoki, MD (left), Dr. Shoji Kokeguchi, Hanabusa Women's Clinic (center), Shinichiro Suganuma (right)

医学博士ショウキ先生(左)英ウィメンズクリニック苔口昭次先生(中央)菅沼真一郎(右)

 

 

 

 

 

○PGT-A(Preimplantation Genetic Testing for Aneuploidy) 染色体異数性の検査により、妊娠に繋がらない移植や流産を避ける。

 

 

 

染色体異数性の検査は、妊娠成功率の向上と流産リスクの低減に寄与する重要なツールです。これにより、より健康な妊娠と出生が期待できます。

 

 

 

 

 

明治4年11月30日創業

茨城で150年愛される

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