不妊症の要因は、女性の要因が多いと思われがちですが、WHO(世界保健機関)の調査によると、不妊の原因は「女性のみ」が41%、「男性のみ」が24%、「男女とも」が24%という結果になっています。
つまり、実は不妊の原因の半分は男性側にあると言えるのです。
このたび流産リスクにも男性の生活習慣病がかかわっているという報告がありました。
近年、在宅ワークなどによる運動不足やコロナ太りなどで肥満傾向の人が増えています。
妊娠中の母子の健康に、夫のメタボが大きく関わっていたとしたら・・・考えてもみなかったと思います。
このことについて大変興味深い論文を、米スタンフォード大学のマイケル・アイゼンバーグ准教授が発表しました。
みなさんは
【メタボリックシンドローム】って聞いたことはありますか?
主に【肥満】【糖尿病】【高血圧】【高コレステロール血症】などです。
夫にこれらのメタボリックシンドロームの病状が3つ以上あると「妊娠の4分の1以上が子宮外妊娠、流産、死産になってしまう可能性がある」ということをマイケル・アイゼンバーグ准教授が発表し大きな反響になっています。
研究では米国の2009年~2016年までの約100万件の保険請求データから、妊娠に関するデータを解析したそうです。
夫がメタボの要素を持ってないカップルが妊娠を失うリスクは17%、
夫がメタボの要素を1つ持っているカップルでは、21%、
2つでは23%、3つ以上で27%に増加することがわかりました。
夫の健康が妊娠に深く関わりがあるという事がわかってきました。
これからは、妊娠前のカウンセリングに夫の同席が大切になっていくともマイケル・アイゼンバーグ准教授が言っていたのも印象的でした。
バランスの良い食事を心がけ、メタボにならない体づくりをしましょう。
このような結果から、今後は夫の健康も含めた不妊治療関連の研究が行われることが増えていくと思いました。
漢方相談スガヌマ薬局でも漢方による体質改善も女性だけでなく、男性もおこなったほうが妊娠率が高くなっています。
当薬局では、女性だけでなく、男性にも妊活のための健康法をお話しています。お気軽にご相談ください。
〈参照〉
■Health of fathers-to-be is linked to risk of pregnancy loss, European Society of Human Reproduction and Embryology
■Michael L Eisenberg et al. Association between preconception paternal health and pregnancy loss in the USA: an analysis of US claims data, Human Reproduction, Volume36, Issue 3, March 2021, Pages 785-793,
http://doi. org/10.1093/humrep/deaa332,Published: 18 December 2020 Article history
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