こんにちは。漢方薬剤師の菅沼真一郎です。
今日は妻の由美子と一緒に皮膚病の漢方のオンラインセミナーに参加しました。
乾癬(かんせん)とマスク肌荒れの漢方的対策について、主に勉強しました。
乾癬(かんせん)は、皮膚のバリア機能の低下すると悪化するので、バリア機能の改善にむけて、皮膚だけでなく、全身症状の漢方薬が大切だと思いました。
皮膚病漢方相談がんばります。
乾癬について
全身性の皮膚の炎症疾患
原因は不明
糖尿病や血管障害との関連性が最近言われるようになっている。
さらに精神疾患との関連も言われている。
重症乾癬患者の平均死亡年齢が非乾癬患者に比べて5歳低い。
乾癬の症状と特徴
血管細胞の浸潤、集積、血管壁の障害、紅斑、浮腫、化膿
皮膚の新陳代謝の日数が正常なら45日だが、乾癬皮疹部では、3から4日短い。
進行期に症状は、どんどん悪化する。
爪に発病すると凹む症状がある。
皮膚に膿疱がある。
皮膚のバリア能力は低い。
現在の病院の治療
1.外用薬
★ビタミンD3外用薬
表皮の角化異常を抑える
★ステロイド外用薬
炎症を抑える
★タクロリムス軟膏
過剰な免疫反応を抑える
★保湿薬
バリア機能保護
2.シクロスポリン
過剰な免疫反応を抑える
3.レチノイド
表皮の角化異常を抑える
4.光線療法
PUVA
NB-UVB
過剰な免疫反応を抑える
5.メトトレキサート
過剰な免疫反応を抑える
6.抗ヒスタミン薬
過剰な免疫反応を抑える
7.生物学的製剤
炎症性サイトカインの働きを抑える
8.その他
漢方薬など
中医学病因病理
・便から血熱邪を排毒
・尿から湿熱邪を排毒
・体表の熱毒邪を排毒
・月経:血熱を排毒
・瀉血:体表より血熱を排毒
・湿布:皮膚粘膜より血熱を排毒
漢方的治療
解毒、涼血、保湿、活血などを症状をみながらバランスよく使用する。
①清営顆粒(清・解・潤・通・補)
効能:涼血解毒活血、滋陰養血生津
②瀉火利湿顆粒
効能:瀉肝胆火、清熱利湿
③加減五味消毒飲
効能:清熱解毒、消散庁瘡、散結癰瘡
乾癬の中医学的ポイント弁証
薬局によく来るのは尋常性乾癬が多い。
★進行期
血熱・熱毒・瘀血 ⇒ 涼血+解毒・活血
★静止期
血燥・瘀血・血虚 ⇒ 涼血+解毒・養血・活血
★退行期
血虚・瘀・燥・内臓の乱れ ⇒ 養血潤膚+活血・潤燥
乾癬の養生法のポイント
脂っこいものを避ける
刺激物を避ける
保湿をよくする
尋常性乾癬で使われる漢方薬の例
清営顆粒(セイエイカリュウ)
黄連解毒湯(オウレンゲドクトウ)
冠元顆粒(カンゲンカリュウ)
当帰因子(トウキインシ)
六味丸(ロクミガン)
マスク肌荒れ
身体の防御反応の一つとして炎症があり、そこからおきる。
炎症の5徴候:発赤、熱感、腫張、痛(痒)、機能障害
皮膚病の炎症
★急性炎症
熱、解毒、血熱、湿熱、虚・瘀
★慢性炎症
痰湿、血瘀、血燥 + 虚
皮膚病の漢方的論治
便から血熱邪を排毒
マスク肌荒れで使われる漢方薬の例
清営顆粒(セイエイカリュウ)
瀉火利湿顆粒(シャカリシツカリュウ)
加減五味消毒飲(カゲンゴミショウドクイン)
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