こんにちは。漢方薬剤師の菅沼真一郎です。
世界中医薬学会連合会 第5回アジア太平洋サミット、日本中医薬研究会 第26回学術シンポジウム、世界中医薬学会連合会 皮膚病専門委員会 第13回皮膚病国際学術大会に参加してまいりました。
今回の研修会では、皮膚病の漢方薬を中心に勉強いたしました。最新の皮膚病漢方治療の勉強ができました。
尋常性白斑、アトピー性皮膚炎、慢性蕁麻疹や皮膚の美容などの皮膚治療の漢方薬を学びました。
詳しい漢方薬についてて、漢方相談スガヌマ薬局、漢方薬剤師にお尋ねください。よろしくお願い致します。
中薬と火鍼の併用で尋常性白斑を治療
広東省中医病院皮膚科主任医師 教授
李 紅毅 先生
◇分節型尋常白斑
神経支配領域に一致して片側に生じる(非対称性で、完全或いは部分的に皮膚の分節とマッチ)。
分節が複数になることもあります。
◇非分節型尋常白斑
1.散発型:白斑≥2ヶ所、面積は1-3級
2.汎発型:白斑面積は4級(>50%)
3.指趾顔面型:白斑は顔面、手指に限局し、特に指趾先端および面部器官開口部に好発。散発型、汎発型4に進行する可能性があります。
4.粘膜型:白斑は2或いは2ヶ所以上の粘膜で発生。散発型、汎発型に進行する可能性があります。
尋常性白斑の自然発病率は予測がとても困難です。
◇治療効果を影響する素因
・患者の個人状況(年齢、肌色等)
・病型分類(尋常型の治療効果は分節型より良い)
・病期(進行期は安定期より良い)
・部位:胴体>顔面部>四肢>肢端関節部
・面積
・照射のエネルギー量
・照射頻度、回数
◇弁証論治 臓腑弁証
・肝より論治:情緒の影響、女性患者
・脾より論治:小児
・腎より論治:五色理論
◇弁証論治 六淫
・風より論治:軽くて、上浮の生薬を使用
・寒より論治:補腎温陽の生薬を使用
・湿より論治:夏季に発症率が高くて、健脾除湿
◇尋常性白斑の中医学治療のポイント
・尋常性白斑の中医学治療:内治と外治の併用がキーポイントとなります。
・尋常性白斑の病因は複雑で、病期も長いので、治療時には肝腎の損傷に注意し、定期的な再検査が必要です。
・李 紅毅 先生は、尋常性白斑の治療は効果が出にくく、治療期間が長いので、必ず「従心論治」、いわゆるメンタル的なカウンセリングをしないといけません。とおっしゃっていました。
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