こんにちは。漢方薬剤師の菅沼真一郎です。
アトピー性皮膚炎の中医師の診療と漢方について勉強しました。
アトピー性皮膚炎と一口にいってもその症状によって漢方薬は違います。
漢方相談薬局におこしになる際は、必ずご本人様がおこしください。
お子様の場合でもアトピーのあるお子様ご本人様をお連れ下さい。
漢方薬がのめるかどうかの試飲も致します。
よろしくお願い致します。
アトピー性皮膚炎の中医診療と研究進展
広東省中医病院 教授
陳 達燦 先生
◇アトピー性皮膚炎の中医治療
1.心脾積熱証(乳児期に多い)
・局部症状:顔に赤い紅斑、丘疹、落屑或いは頭皮に黄色痂皮、糜爛浸出液を伴い、体幹、四肢まで蔓延することもあります。
・全身症状:泣き止まず、便秘、小便短赤を伴う事もあります。
2.心火脾虚証(急性期の児童が多く、繰り返し発作する)
・局部症状:顏、頸部、肘窩、膝窩、体幹など部位に繰り返し発作します。
紅斑、水腫、或いは丘疹、水疱、或いは浸出液と伴い、瘙痒感が強烈です。
全身症状:精神不安、睡眠があまり良くないことが多いです。
3.脾虚湿蘊証(乳児と児童に繰り返し発作する)
局部症状:四肢或いはほかの部位に散在的な丘疹、丘疱疹ができます。
全身症状:倦怠乏力、食欲不振、大便は軟化或いは下痢っぽくなります。
4.風湿熱蘊証(青少年と成人期に多い)
局部症状:皮疹範囲が広い、赤い丘疹をメインとし、水疱或いは丘疱疹を伴い、糜爛や滲出液は目立たない、瘙痒が強烈です。
5.脾虚血燥証(青少年と成人期が多い)
局部症状:皮膚乾燥、四肢或いは頸部、項部の皮疹がザラザラ、乾燥性丘疹、色が暗い、色素沈着、瘙痒感が顕著です。
全身症状:食慾ない或いはお腹の貼りを伴い腹痛がある。便秘ではない。睡眠は良くない。
6.脾腎陽虚証(成人期に多い)
局部症状:皮膚の盛り上がり或いは滲出液、瘙痒、目の周りが黒い。
全身症状:長寒肢冷、面色は白色或いは黒っぽい、大便は軟化或いは下痢っぽくなることが多いです。
◇弁証用薬
①皮疹赤腫灼熱
②皮疹紅腫滲出
③肌膚甲錯(肥厚、苔癬様変)
④不眠
⑤瘙痒
中成薬複方を用いた皮膚疾患の中医学治療方法論
日本中医薬研究会特別学術顧問
庸 達先生
◇中成薬による皮膚病治療心得十か条
・中成薬複方の全体配合は単一煎じ処方として考えます。
・弁病治療ではなく、弁証によって炎症性皮膚疾患へのアプローチが大切です。
・症状ごとの中医弁証加重平均を重視します。
・中成薬複方の加重平均によって君臣佐使を決めます。
・メイン証型より症状にたいする治療をスタートします。
・50%主義、患者も治療者であるという意識を患者にもっていただくことが大切です。
・服用内容の変更は一種類ずつ変更することが望ましいです。
・苔癬化、鱗屑など慢性皮膚炎症状段階は補瀉兼用します。
・美肌こそ再発予防の決め手。
皮膚病の漢方治療で重要なのは、患者さんの協力、すなわち、食事やスキンケアを患者さんにやっていただくことが最も大切なことになります。当漢方薬局では、食事やスキンケアの提案も致します。お気軽にご相談ください。
アトピー性皮膚炎における新しい治療及び最新の情報について
埼玉医科大学名誉教授
土田 哲也 先生
◇アトピー性皮膚炎は蕁麻疹とは異なる原因でおきる。
IgEが関与する即時型アレルギー(1型)はアレルギー性蕁麻疹です。
アトピー性皮膚炎は、痒み、バリア異常、th2優位アレルギー反応の病態です。
アトピー性皮膚炎の合併症として感染症や眼症状が発生します。
◇アトピー性皮膚炎に使われる薬物
ディピルマブ、タクロリムス、シクロポリン、ステロイド、抗ヒスタミン薬、保湿薬など。
明治4年11月30日創業
茨城で150年愛される
不妊・皮膚病・漢方専門薬局
不妊とアトピーの漢方薬なら
漢方相談スガヌマ薬局へ
無料漢方相談実施中
ご相談ご予約お待ちしております
茨城県坂東市岩井4443
電話 0297-35-0003
FAX 0297-35-2093
メール kanpou@suganuma-yakkyoku.com